投資詐欺に遭った女性が自殺した件について思うこと

今年の11月の報道で、2年前に22歳の女性が投資詐欺に遭い自殺に追い込まれた事件を知った。

 

大学の同級生の儲け話に乗っかってしまい、促されるまま消費者金融3社から計150万借りて投資をしたが、儲かるどころかその元手すら返って来なかったという。

 

そしてその後は返金のために行動していたようだが、うつ病を発症するまでに精神的に追い込まれ自ら命を絶ってしまった。

 

当然こういう話は氷山の一角で、日々誰かしら被害に遭っているものだという認識はあったが、この女性は一緒に返金を求めて詐欺グループと戦ってくれている交際相手がいたことと、母親も相談に乗ってお金を何とかしようと行動してくれていたという状況で亡くなったということもあり、どうにもやりきれない気持ちになってしまった。

 

俺も以前ブログで書いたように、パチンコで200万以上借金して債務整理した経験があったし、もちろんそういう状況というのは往々にして視野を狭くさせるものなので「死んだ方が楽だな」程度のことは当然思ったりもしたが、やがて時間が解決してくれた。

 

怪我、病気、借金、失敗、挫折、別れ

 

事の大小はあれど、生きていると幾度となくネガティブな出来事に見舞われて瞬間的に心が辛くなる。

 

しかし瞬間的に100だった心の負担も5年、10年と時間が過ぎて行くのに伴い50になったり10になったりと確実に減っていき、減った分だけ視野が広がり自分の幸せに目を向けることが出来るようになる。

 

それを思うとどうにかこの女性も生きて乗り越えて欲しかったなという気持ちが生まれるのはもちろんのこと、もし周りに同じような状況の人がいたとして自分に助けられるのかということを考えさせられる。

 

これは単純な話ではないし、具体的な答えは簡単には出てこないが、少なくとも相手の立場に立ってものを考える能力を磨き続ける必要性を感じるし、それをフルに活用して他人の愚痴や相談にはピンポイントで心が楽になる言葉をかけられるように日頃から意識していきたい。