パチンカスなら誰もが憧れる三重オールナイト営業
三重県では元旦の伊勢神宮参拝客のトイレを確保する目的(口実)で、パチンコ屋の年越しオールナイト営業が許可されている。
毎年大晦日になると、この年に一度の三重県でのみ行われるビッグイベントに胸を高鳴らせ、全国各地からパチンカスやパチンコ系YouTuberが集結する。
だが、この日は店からしたら何も努力しなくとも客は入るし、県外の客が多いからリピーターを増やすために還元する必要もないということから、圧倒的に客が不利な日でもある。
パチンコは通常営業より回らないことが容易に想像出来るし、スロットも普段以上に設定が入っていないだろう。
事実として例年10万以上負けたという報告はザラにあるし、中には20万以上負けたという報告さえ存在する。
では何故パチンカスは三重のオールナイト営業に引きつけられるのか。
オールナイト営業にフル参加するような人たちで本気で勝ちたいと思ってる人は一握りで、恐らく多数派の考えとしては非日常感を味わいたいという気持ちで臨んでいるのではないだろうか。
ただでさえ深夜から朝にかけてパチンコを打ち続けている状況というのは普通ではあり得ないし、さらには年が変わる特別な瞬間をパチンコを打ちながら過ごすのだから、パチンカス目線ではなく客観的に見てもこれ以上ないほどに非日常なのは明らかである。
かくいう私も朝一からフルで参加する根性はないものの、深夜2時からパチンコ打つくらいの経験はしてみたいという気持ちはある。
そこで、明日になったら近所のパチ屋を視察に行ってレポートしてみようと思う。
べ、別にパチンコを打ちに行くというわけではなくレポート目的だということはあらかじめ宣言しておこう。そう、レポート目的だ。絶対にレポートするために行くだけである。「お、Re:無双空いてるじゃん!まず一枚目ドロー!」とか言いながら財布から諭吉をバーサーカーソウルするつもりはない。
年に一度のパチンカスのための祭典三重オールナイト営業。
みんな死んだ魚のような目をしているかもしれないし、或いはそれを補って余りある活気で満ちているかもしれない。
どうあれ、その空気感を味わえるだけでも十分に非日常感を味わえるはずだ。