知らないタクシーの運転手からパーキング代を借りた話①

みなさんもパチンコで金が無くなって車検代が払えない!という状況に陥ったことがあるだろう。

意外に思われるかもしれないが私とて例外ではない。

今回は車検代が払えなくなったことに起因して、何故か知らないタクシーの運転手からパーキング代を借りるはめになってしまった話をしようと思う。

3年前の8月。

私は8年働いた大分の職場を辞め、無職のまま福岡は北九州に引っ越した。

辞めた理由は「過酷な仕事だしどうせ続ける気がないからそろそろ辞めるか」くらいのフワフワした理由で、北九州に引っ越した理由は「何となく」だった。

実家は熊本だったが、30歳にもなった男が今さら実家に帰るのはキモいだろという気持ちがあったため、九州の中で住むとしたら福岡だなという先入観のもとスマホでテキトーに物件を探した結果、北九州にちょうどよさげなところがあったため、そこに住むことになった。

北九州に引っ越してからは、まだ債務整理の支払い月々39000円があと1年残っているというのにパチンコ三昧だった。まさにTHEクズである。

そんな背景もあって、一瞬で社会という名の強制収容所に逆戻りかと思われたが、越してきた8月と翌月の9月は初代北斗無双で5万発を2回、慶次漆黒で5万発を1回と凄まじい豪運を奮うなどして何故か収支は30万以上プラス。

何故か無職をキープすることが出来ていた。

「まだまだ働かなくても良さそうだなグフフ、さぁ寿司でも行くか、サンキュー慶次!修羅の果てまーでもー♪」といった具合でスギちゃんの次にワイルドに生きていた俺に転機が訪れたのは10月の末だった。

そう、5日で50万負けた伝説の事件が起きたのである。

2000ハマり

ショボ連

単発地獄

となりの奴はオスイチ、爆連

エヴァンゲリオンが日本中の電力を集めて撃った陽電子砲でラミエルを撃破したように、私は財布中の諭吉を集めて打った初代北斗無双で人生を破壊してしまったのである。

つづく